司法書士と弁護士の違い

記載日:2023/06/20


弁護士と司法書士の違いについて質問を受けることがあります。どちらも法律の専門家です。

厳密さを省いて申し上げると、弁護士は紛争発生後の法律の専門家で司法書士は紛争発生前の法律の専門家となります。

(法務大臣の認定を受けた司法書士は,簡易裁判所において取り扱うことができる民事事件(訴訟の目的となる物の価額が140万円を超えない請求事件)について代理権を持つなど上記は正確ではないことは理解をしております。)

私は司法書士ですので司法書士の観点から紛争発生前の法律の専門家を説明させて頂きます。

司法書士が行う登記申請について。不動産を購入した場合、ほぼすべての人が登記をして自分の権利を保護します。多くの場合この登記申請には司法書士が関与し、買主・売主の双方から委任を受けた司法書士が行います。登記がなされることで買主は対抗力を得て、二重売買などの法的に問題のある事態が発生しても守られることに成ります。かなりさらりと書きましたが、登記を行う為には売買契約書を確認します。特に【特約】については契約毎にこの条件は異なります。所有権移転時期に関する特約、建物取壊しに関する特約、事前に買主の所有権を制限する権利の抹消を行う特約など様々です。