共有不動産の売却

記載日:2023/05/29


共有不動産の売却について。不動産の共有とは一つの不動産を持分をもって複数の人が所有する事です。

よくあるパターンが、夫婦がお金を出し合って共同して不動産を購入したり、相続が発生して複数の相続人が相続したことにより共有状態になったりした場合です。

ではこの共有不動産を売却するにはどうするべきでしょうか。法的には共有持分は個々人が自由に売却が可能です。つまり自分の持分のみを第三者に売却することができます。しかし実情は少し異なります。買う方の立場で考えると、権利の一部を購入したいでしょうか。知らない人と不動産を共有したいでしょうか。そういった背景から通常は共有者全員が不動産を売却することが望ましい状況です。

しかしながら、共有者間で関係が疎遠であるなどの理由で、どうしても自分の持分のみを売りたいようなケースもあると思います。そのような場合は共有持分を専門に買い取る不動産会社さんがあります。しかし、通常売却も値段はどうしても安くなってしまいます。

この共有不動産の買い取り会社さんは持分を買い取った後に、他の共有者に連絡をとり、その持分を買い取る、もしくは一緒に当該不動産を売却するなどのアプローチをするようです。

※マンションの底地で敷地権化されていない場合などは、マンションの所有者全員が底地を共有しており、登記簿もかなりの厚さになっています。このケースでは他人と共有することが前提となっていますので、上記で説明させて頂いた内容とは少し異なる実情かと思います。