戸籍と登記

2023/05/01


戸籍は戸籍謄本と戸籍抄本に大別されます。簡単にいうと

・戸籍謄本:フルバージョン

・戸籍抄本:戸籍謄本記載の人のうち一部の人について記載されたもの

・戸籍の附票:戸籍のある地(本籍地)では住所の変更も併せて別書類の附票として管理(謄本・抄本)されています

登記実務では、この戸籍が大変重要な意味を持ちます。

不動産登記上の所有者が、結婚・離婚で名前が変更になった場合。所有者の氏名変更登記をする必要があります。それを証明する為に戸籍(謄本・抄本)を提出します。

不動産登記上の所有者が、複数回住所変更した場合は住民票ではなく戸籍の附票を所有者の住所変更登記に提出します。

相続登記。相続人を確定させるために、亡くなった方の生まれてから亡くなるまで全ての戸籍を提出します。本籍地を変更した場合には転籍、結婚すると従前の戸籍から独立、法律の規定で戸籍が編製されるなど、平均寿命を想定した場合、必要となる戸籍は数通に及ぶことになり、戸籍を読み解きながら順々に収集していくことになります。

戸籍の取得は本籍のある土地の自治体に請求して取得します。郵送でも取得できますが、費用の支払いは小為替(郵便局で購入可)で支払いを行います。その地に何通戸籍があるか分からないので、少し多めに小為替を入れておくと良いでしょう。